こんにちは。今回は、私が最近参加した勉強会で改めて感じたことをお伝えします。
感覚だけでは不調の原因は見えにくい
慢性的な痛みや不調を抱えて来院される方の多くは、「自分では原因がわからない」とおっしゃいます。
それは当然のことです。身体の感覚だけでは、症状の背景を正しく把握することは難しいからです。
私たちは、感覚に加えて「数値」や「データ」といった客観的な指標を組み合わせることで、より確かな判断を行うことができます。主観と客観の両方から不調を捉えることで、改善への道筋が見えてくるのです。
「良い姿勢」=健康ではない
一般的に言われる「良い姿勢」が、すべての方にとって本当に良いとは限りません。
解剖学的に正しい姿勢、日常生活での機能的な姿勢、スポーツに特化した姿勢──どの基準で考えるかによって「正しい姿勢」の意味は大きく変わります。
大切なのは、「その方にとって必要な姿勢」を見極めることです。表面的な姿勢の美しさよりも、身体が楽に機能できる姿勢を一緒に探していくことを重視しています。
言葉と身体感覚のギャップ
現場では、指導者や専門家の言葉がそのまま患者さんに伝わらず、「できない」と誤解される場面が少なくありません。
しかし、表現を少し変えるだけで「できた!」と実感されるケースは多くあります。
私はこのプロセスを 「翻訳」 と呼んでいます。専門的な知識や用語を、患者さんが理解しやすい言葉に置き換える。そして、患者さんご自身の身体感覚を整理し直し、理解できる形でお伝えする。これこそが私の大切な役割だと考えています。
身体と脳のズレを調整する治療
慢性的な不調の多くは、「身体が感じている状態」と「脳が認識している感覚」との間にズレが生じることで起こります。
そのギャップを適切に調整することで、不調の改善や再発予防が期待できます。
私は、一人ひとり異なる身体と丁寧に向き合いながら、患者さんにとって最適な方法を提案し、安心して通っていただける治療を心がけています。
このようなお悩みはありませんか?
- 長年続く 肩こりや腰痛 がなかなか改善しない
- 病院で「異常なし」と言われたのに 頭痛が繰り返し起こる
- 姿勢を意識しても、すぐに元に戻ってしまう
- デスクワークや家事で 背中や首の張り に悩まされている
- 年齢とともに 身体の動きがぎこちなく なってきた
もし当てはまることがあれば、原因は身体と脳の“ズレ”かもしれません。
そのズレを整えることで、身体は本来の楽な状態を取り戻すことができます。
