筋膜リリース
嘘?ほんと?
まず筋膜とはどういうものか??
狭義の筋膜でいうと筋肉、筋繊維をそれぞれ包んでいる膜の事を指します。
筋膜リリーステクニックと言われるものは狭義の筋膜を指していると思われます。
上の図を参照していただくとわかると思います。
広義の筋膜とすると、全身を繋いでいる全身のあらゆる組織を包み込む膜。
筋肉や内臓、骨、神経繊維などの体内のあらゆる組織を包み込み、全身を繋げるネットワーク構成しているもの。
狭義の筋膜で考えるとき、筋断裂や手術では必ずと言って良いほど筋膜の癒着が起こるとされています。
事実、私自身が手術した際も癒着が起こる可能性がありますと術前、術後も医師から説明されました。
そして「リリース」とは開放することですかね。筋肉動作を開放するようなイメージでしょう。
筋繊維それぞれの筋膜を皮膚の外側からアプローチしたところで、癒着が取れると思いますか??
無理があると思うし、出来たところで、たぶん内出血するようです(笑)
そんでもって更に、筋膜リリーステクニックと言われる手技で良くなっている人もいるのは確かです!でもそれは筋膜にピンポイントでアプローチできたわけではなく、広義の筋膜、内臓、軟部組織、皮膚、骨などに作用した結果として調子が良くなったのではないでしょうか??
筋肉や腱、皮膚、筋膜という軟部組織の張力により人の身体はコントロールされていますから、私の施術も広義の筋膜を刺激するような施術をします。でも筋膜リリースしますね!とは絶対言いません。
なぜなら誤解してほしくないから。
施術は流行り廃りじゃないと思うし、本当の意味で楽になってほしいので、筋膜だとか筋肉だとか骨って断定して患者さんに伝えてしまうのはある意味危険なことだと考えているからです。
新しい手技でも批判する気持ちはありません。わたしの施術も十分新しいもの取り入れていると思いますし。ただ、そこにはちゃんと術者本人が調べて納得する必要があると思います。
これからももっと勉強して患者さんにアウトプットしていきます。
それでは今日はこの辺で。